ニッケイ新聞 2007年10月24日付け
北海道協会(木下利雄会長)の熟年会員が作る「おやじ会」主催の第一回うなぎ丼祭りが二十一日、同協会会館で開かれた。来場者は約百人。百三十食分を用意したが、売れ行きは約六十食に留まり、「うなぎを知らない人が多い」と、その地名度の低さが指摘されていた。
今回販売されたうなぎは、北米で加工され輸入された日本産。お吸い物と漬物を添えて、丼が三十レアルで販売された。来場者の男性は「うなぎを食べるのは久しぶりです」と顔をほころばせていた。
すでにうなぎを知っている人は値段が高い理由を理解し食していくが、ブラジルではうなぎの味を知る人はまだ少数。「出された丼を見て驚いて、『これがうなぎですか』と訊いた人もいた」と、主催者側は難しい顔を見せる。
当日は冷やしそうめんやカキ氷、シュラスコなども販売されたが、北海道祭り、ラーメン祭りや餅つき大会など、大勢の人出で賑わいを見せる年間行事が他にあるだけに、婦人部からは「売上げが少ないから、次はない」と厳しい声があがっていた。
木下会長は「もう少し来ると思ったんだけど」と声をくぐもらせ、「次回はまた考える」と話した。