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寛和、幸美、千代子さん(下段左から)、山田会長、両親の渡部ルリ子、善美さん(上段左から)
寛和、幸美、千代子さん(下段左から)、山田会長、両親の渡部ルリ子、善美さん(上段左から)

沖縄県うるま市に研修生=琉球文化の吸収に意欲

 今年で9年目を迎える沖縄県うるま市海外移住者子弟研修制度の研修生に渡部リリアン幸美さん(18、三世)が決定し、18日、サンパウロ市のレストランで親族や関係者ら15人が歓送会を行った。24日にブラジルを発ち、三カ月間、国際交流と文化学習を中心とした研修を行う。
 サンカルロス連邦大学でリハビリ学を学ぶ渡部さんは、うるま市出身の祖父母、同市への留学経験のある母と叔母の話を聞いて沖縄に興味を持った。「日本語はもちろん、書道や琉球太鼓も学びたい。帰国後は、沖縄の素晴らしさを伝えられるような人になりたい」と意気込みを語った。
 祖父母の照屋寛和(76)、千代子(75)さんは「故郷を知ってもらえるのは嬉しい。向こうには兄弟の孫達がいるので、若い世代で新しい絆を作って欲しい」と喜んだ。
 当地で研修事業責任者を務めた沖縄県ブラジルうるま市民会山田孝由会長は、「沖縄文化をしっかり学んで、日伯交流に貢献できる人になってもらいたい」と期待を語った。