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モットーは「死ぬまで元気」=戸塚マリさん「女の暦」に

ニッケイ新聞 2007年10月18日付け

 フラメンコやタンゴ、社交ダンス、健康体操など幅広くコロニアで踊りを指導してきた戸塚マリさん(76、一世)がこのほど、日本の出版社が毎年発行するカレンダー、「姉妹たちよ・女の暦」の写真付きモデルとして掲載された。
 同カレンダーは「自分のしたいことと自分の生をしっかり重ね合わせた女性たちの人生」を紹介するもので、女性に焦点をあてた情報を発信する有限会社ジョジョの出版。
 戸塚さんが掲載された〇八年度版では、東京女子医科大学初代学頭の吉岡弥生、〃最後の瞽女(ごぜ)〃で知られる小林ハル、成田空港建設反対派活動の先頭に立った小泉よねさんなど、多数の著名な女性が毎月一人ずつ紹介されている。
 「死ぬまで元気にいることが私のモットー」と戸塚さん。今回の掲載について、「もうびっくりやら嬉しいやらで。日本に暮らす娘にすぐ連絡したら彼女も大喜びしてくれました」と笑顔で語る。
 中国で十五年、日本で二十五年、ブラジルで三十五年暮らしました――。
 北京生まれの戸塚さんは、終戦にあわせて十五歳で日本へ引き揚げ。東京でクラシック・バレエに触れ、戦後のバレエブームの中心を担った小牧バレエ団に十年間在籍した。
 その後、アイヌ彫刻家の男性と結婚。しかし当時の日本ではアイヌへの差別が根強く、将来の生活に不安を覚えた戸塚さん一家は七三年、最後の移民船「にっぽん丸」で渡伯した。
 現在は長年の経験を活かしながら「少しでも健康で楽しくいきる手伝いをしたい」と、老ク連センターなどサンパウロ市内でダンス教室を開いている。