ニッケイ新聞 2007年10月16日付け
ブラジル福島県人会(小島友四郎会長)が今年、創立九十周年を迎えるにあたり、記念式典が十一月四日、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区の北海道協会会館で催される。式典にあわせて母県から佐藤雄平知事、遠藤忠一県議会議長など慶祝団一行が来伯する。詳細な来ブラジル人数は今後決まる予定。
福島県人会の発足は一九一七年。鹿児島県人会に次いで、歴史が古い。小島会長によれば、同記念式典ではボリビア、ペルー、アルゼンチン、パラグアイなど南米各国にある同県人会の代表をはじめ、ハワイからの参加者も一堂に会する。
また式典に県人会会員や各県人会会長などの来賓を含め五百人の参加を見込む。各種アトラクションをはじめ、元県費留学生・技術研修員らと慶祝団一行との懇談会なども予定する。
県からの慶祝団は同月三日に東山農場を訪問後、サンパウロ州カンピーナス市にある野口英世像への献花をおこなう。野口は同県の出身で、県人会の創立五十周年を記念して像がつくられた。
このほか一行は同月三日に同県人会会員との懇親夕食会、五日にサンパウロ州知事を表敬訪問、JICAブラジル聖支所を訪問し、同日夜に帰国する。
なお訪伯前に一行は、アメリカ・ロサンゼルスにある南加福島県人会創立百周年記念式典、ペルー・リマの福島県人移住百周年記念式典に参加する。小島会長は「県人会会員にはぜひ記念式典に参加してほしい」と呼びかけている。