ニッケイ新聞 2007年10月12日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ブエノス・アイレス市のラ・プラッタ連邦裁判所は九日、軍政時代に従軍教誨師を務めたカトリック教会のクリスチアン・V・ウェルニッヒ元神父に殺人七件と拷問三一件、拉致四二件を立件し、終身刑を言い渡した。米州では、初めての聖職者による犯罪人となった。
一方、教会は沈黙を守っていたが、重大な犯罪関与に遺憾の意を表した。被害者の証言によれば、服役者の告白を告発に利用し、多くの人を共犯者として逮捕したという。また釈放をエサに遺族に金銭を要求したらしい。