ニッケイ新聞 2007年10月11日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンタンデル銀行によるレアル銀行の吸収は、株主には良い買い物として歓迎された。しかし、一万人にのぼる行員の大量解雇は、吸収される企業従業員にとって悲哀の運命といえそうだ。
大型銀行の再編は、世界的傾向である。ブラジルでも、手数料の縮小や低利のクレジットなどで、経営の合理化が進んでいる。ブラジルの預金者は、手数料に対し非常に敏感である。
両行の合併により行員は合計で五万四〇〇〇人となった。支店は二〇〇〇店。労組は直ちに、大量解雇を阻止するためストの準備を始めた。