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初の全伯ダンススポーツ大会=岸川アカデミーの生徒に栄冠=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2007年10月11日付け

 ブラジル・ダンススポーツ連盟主催の「第一回全伯ダンススポーツ競技大会」が去る九月九日、サンパウロ市のバビ・バリオリ市立体育館で開かれ、「岸川ダンスアカデミー」(岸川吉朗主宰)の生徒が優勝、準優勝を勝ち取った。
 ダンススポーツは社交ダンスを競技化したもの。大会を主管する国際ダンススポーツ連盟は九六年に設立され、現在八十五カ国が加盟する。愛好者は約四百万人。
 ブラジルは〇五年に加盟後、今年七月にはサンパウロ州大会、このほど初の全伯大会開催を果たした。大会には欧州選手権六連覇のエバ・アンゲス女史も審判員として参加した。
 初開催ながら、大会当日は満員の賑わい。岸川さんと中西恵美子さんによるタンゴのデモンストレーションに続き、スタンダード部門(ワルツ、タンゴ、クイックステップ)とラテン部門(ルンバ、チャチャチャ、ジャイブ)の六種目で競技が行われ、岸川アカデミーの浜口ミルトン、ステファニ・デメトリオ組が優勝、初代チャンピオンを勝ち取った。準優勝も同アカデミーのシルビオ・シアッカ、ロザナ・ノブレガ組が獲得した。
 剣道七段教士、居合道三段の岸川さんは四十年のダンス歴、十四年の指導歴を持ち、国際ダンス教師協会(IDTA、英国)の公認教師、国際大会審判員でもある。大会を振り返り、「将来、ブラジル選手が国際大会で活躍することを期待して、私も微力ながら全力で尽力したい」と抱負を語った。