ニッケイ新聞 2007年10月9日付け
モンテ・アズール・コミュニティ協会主催の日本祭りが七日、サンパウロ市のファベーラ・モンチ・アズールで開かれた。同協会の日本人ボランティア、福井俊紀さん、北川美香さん、西原里依さん、坂井春菜さんの四人が開催に向け奮闘。十七回目の今年は日本人学校の父兄や、地域住民を合わせて約三百人以上が集まり、盛大に行われた。
ボランティアの人達が主催して行われる同祭りは今年で十七回目を数え、回を重ねるたびに来場が増えている。
同地区の中央にあるサッカー広場を中心に作られた会場では、着物の試着コーナーや青年文協による金魚すくいや折り紙、剣玉などのワークショップが並んだ。七夕の短冊も販売されるなど、盛り沢山の内容となった。
今年は、前年まで売れ残っていたやきそばが午後二時の時点で用意していた五百食を完売する人気ぶり。福井さんは「モンテアズール・コミュニティ協会の人たちが協力してくれてありがたかった」と率直な感想を語った。
また、子供と接する時間を作りたいと話した北原さんは「自分の理想がこうして実現できて、嬉しく思う」としつつも、「剣玉や折り紙のワークショップのスペースが小さくなったのが反省点」と話した。
会場ではその他にも、サッカー場での野球体験コーナーを実施。子供たちが飛んでくる白球を打ち返し、楽しんでいる様子だった。
だるま塾の関係者らによる「銭太鼓」や、「カッパ」の異名を名乗る老門一郎さんの大道芸、サンパウロ日本人学校の父兄によるソーラン節、琉球国祭り太鼓など多彩なアトラクションも会場を盛り上げた。