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亜発展は対伯関係が鍵=次期政権の外交強化=IMF関係改善で根回し=予測不可な亜政府の考え方

ニッケイ新聞 2007年10月4日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】亜大統領選に立候補した大統領夫人のクリスチーナ・F・キルチネル上議は三日、次期大統領を視野に入れた欧米歴訪の途次、ブラジルへ立ち寄った。ブラジリアでは、ルーラ大統領と並んで記念写真に納まる。ルーラ大統領の招待で亜大統領候補は、昼食に招かれた。IMF(国際通貨基金)とアルゼンチンの間が二〇〇一年以来こじれ、ブラジルの仲介で関係改善を図るために懇談をする。
 亜次期大統領候補は、亜国の経済発展が対伯関係次第であると見ている。今回訪伯は親交関係の強化が目的であると述べた。また伯企業がアルゼンチンのパケタ市に二〇〇〇万ドルを投じ製靴工場を竣工、二〇〇〇人の雇用創出で謝礼の意味もある。
 ルーラ大統領は、アルゼンチン政府の経済政策継続とキルチネル政権の存続を希望している。また伯亜外交関係の優先扱いも合意する。ブラジルが対亜輸出で四億四七〇〇ドルの出超となっていることで、アルゼンチンからメルコスルに対する不平も多い。
 プラナウト宮のアルゼンチンに対する懸念は、十月二十八日同大統領候補が選挙で当選したら国際社会とどのように対応するかである。夫君の外交スタイルを採るか、二つの顔を持つチリーのバチェレ政権の外交政策を採るかだ。