ニッケイ新聞 2007年10月3日付け
仏の顔も三度?タイヤの暴走が二度(九月十二日、二十七日)、車軸の脱走が一度(同二十四日)(一部既報)、その上、二八日の点検でタイヤのナットが外れたバス四台を発見となればサンパウロ市のバス会社の営業停止は当然だが、なぜこんなに処分が遅れたのか。交通局の対応がもう少し早ければ、二十七日の事故で脱臼した少女は苦しまなくても良かったはず。バス会社さん、点検はしっかりとお願いします。
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一日から、クリニカ病院で異変。一日六五〇人が訪れていた救急外来の患者数が八月は九〇〇人に増え、重症者への対応が遅れたりしたため、軽症患者はピニェイロス地区の住人以外、他の医療機関にまわされることに。救急外来のある病院の拡充は二〇〇八年にしか終わらないというが、大サンパウロ市圏からも患者が来ていた病院の外来受付制限は、もっと広く公表されているべきでは。
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業務内容変更という意味では、多くの人が戸惑ったのがコンゴーニャス空港。一日から六〇便以上がグァルーリョス空港からの発着となったことを知らずに空港まで来て慌てる姿も。空の旅をなさる方は、くれぐれも事前のチェックをお忘れなく。
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親になることは出来ても親であることが出来ない人が多くなったと嘆く向きがあるが、九月三十日にミナス州のコンタージェン市で、袋に入れて川に投げ捨てられていた女児が、三二歳の青年に拾い上げられた。へその緒もついており、胎盤も残っていた状態で、一日になって、二十五歳の女性が殺人未遂で逮捕された。早産で生まれた上、川に捨てられた赤ちゃんは二・一キロ、四五センチで、現在は集中治療室での治療を受けている。