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空港出入口に百周年モニュメント=グアルーリョス連合=「コロニアの協力を」=記念誌で家族の顕彰も=「来伯者が最初に目にする」

ニッケイ新聞 2007年9月29日付け

 「皇室の方や日本から訪れる人が最初に目にする百周年モニュメントです」―――。南米大陸の空の玄関ともいえるグアルーリョス国際空港に、同文化体育連合(USEG、椋野フェルナンド会長)が大竹富江さんのモニュメント(高さ九メートル、二十二トン)建設を、百周年事業として推進している。総予算の六百万レアルのうち、四百万レアルは企業関係からの協賛で目処がついているが、残りの二百万レアルに関してコロニアに協力を呼びかけている。寄贈者は記念プラッカに記名、併せて発行される記念誌に家族の歴史や写真を載せられる。椋野会長は「百周年を機会に家族の顕彰もしてほしい」と呼びかけ、モニュメント建設に情熱を燃やしている。
 空港搭乗出入り前にあるモニュメント建設地の寄贈に関する契約の署名式は、今年二月二十八日、空港内のブラジル航空インフラ業務公社(Infraero)事務所で、椋野会長と同公社のエドガルド・ブランドン専務との間で実施されており、三月二十九日の官報でも公表された。
 同会長によれば、落成式は来年六月に予定しており、その後の管理などは同公社が行なう予定。
 今回コロニアに対して協力を呼びかけているのは、総予算の三分の一にあたる二百万レアルの分。寄付のやり方に関してダイヤモンド(一万レアル)、金(五千レアル)、銀(三千レアル)、銅(千五百レアル)の四種類がある。
 ダイヤモンドは、家族など四人の名前をモニュメントと併設される記念プラッカに記名できる。併せて出版されるモニュメント落成記念誌の二頁を使い、希望にあわせ家族の歴史、写真などが掲載される。なお、五十冊の記念誌を無償贈与、モニュメントの模型、表彰状が授与される。
 金は、名前が二人、一頁の掲載となる。二十冊を無償贈与。銀、銅は一人の名前で半頁、四分の一頁(銅)となる。支払いは分割が可能。
 椋野会長は、「ブラジル、コロニアのために頑張ってこられたご家族を顕彰する機会にもしてほしい」と話し、地元でもすでに問い合わせがあることを報告する。
 「ブラジルに来られる人が、最初に必ず目にするモニュメント建設をみなさんの協力でぜひ実現させたい」と力強く語り、協力を呼びかけている。
 詳しくは、同連合会(電話=11・6405・8072)まで。
 なお、モニュメントの建設経過やその他の情報については、WEBサイトでも見ることができる。http://www.monumentodocentenario.com.br/