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東西南北

ニッケイ新聞 2007年9月28日付け

 薬は病気を治すためと考えがちだが、サンパウロ州の統計では、中毒症状の四割が薬によると言う。中毒症状の九割は口から取り入れる物により、八五%は家庭で起きている。中毒を引き起こした薬の中には、鎮痛解熱剤や精神安定剤、てんかんの薬も含まれていると言う。薬で苦しまないためにも、医師の処方せんなしで薬を飲まない、有効期限が過ぎた薬は廃棄するなどの注意を。
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 サンパウロ州の留置場や刑務所は一四六カ所あるが、うち一〇五カ所では収監率一六三%。この状態を改善するには、七〇〇人収容の刑務所を六〇カ所増設しなくてはと言うが、実際の建設は二カ所のみ。暴動が起きたり、警備が甘く外部との連絡をとりやすくなっていたりと言った問題も多いが、担当者は警察が捕まえすぎると。庶民は治安の悪化に困っているのに。
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 サンパウロ市東部で二十六日未明に起きた火事で三階に住む一家族が逃げ場を失い、三階から飛び降りた。この家族は三十歳の母親と、五歳と十歳の娘、それに同居の婦人。停電のためにつけたロウソクが火元らしいが、気付いた時は、出口が火に覆われ、最後の手段の飛び降り脱出。大きなケガはなかったと言うが、乾燥続きの折、ご注意を。
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 教育省技術専門局のパシェッコ局長は二十六日、士官候補生の教本が不出来であると抗議する軍人多数を迎え、局長室は重い雰囲気であった。
パ「こんなにたくさんの怖い顔をした軍人に囲まれるのは、ワシ、初めてだナ」
軍「オレたち怖い顔?」
パ「あー初めてじゃない。軍政時代ワシが政治犯でブタ箱にぶち込まれたとき、怖い顔の軍人に囲まれ殴られたもんだ」
軍「オレ、まだ生まれてなかったヨ。そのとき」