ニッケイ新聞 2007年9月26日付け
サンパウロ市の書店は、バーチャル書店が三分の二価格で格安販売をするので苦境にある。米国並みスーパーの中に、書籍コーナー設置を検討中。
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書店の老舗シシリアノが、サライバに吸収されるらしい。シシリアノは書籍専門であったが、CDやDVDその他IT商品、携帯電話の多角経営を始めていた。
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スーパーの買い物ついでに食事するスタイルが流行っている。ショッピング・センターのグルメ広場が、スーパーへも進出するらしい。
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スーパーの卸販売が、熾烈な戦いを演じている。スーパーは自社ブランド製品を、裏庭の軒下で製造する超零細メーカーにギリギリの指定価格で発注する。青果類は農家の畑へ行って、収穫が終った後のすそ物を捨て値で集めている。
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五歳以下の幼児向け玩具が新しい需要を生んでいる。従来型タイプの玩具は中国製品の独占市場だが、電子部品をつかったオリジナル商品が求められている。
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made in Chinaと明記されていない中国製品を商店は求める。人形や歯磨きのリコール以来、中国製品は全て有害物質を含むと誤解されているようだ。
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アイス・コーヒーを発売したMr・Brownは二〇〇〇年、ブラジルで笑いものにされ撤退した。今度Starbuckが、アイス・カプチーノを発売する。ブラジルでは揮発性物質の香りのすることが、コーヒーの条件とされる。