ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2007年9月21日付け

 日本で著名な医師、日野原重明さん(95)が来年来伯し、憩いの園で講演することが決定しているという。九十五歳で現役の医者として活動しているというから驚きだ。その他にも、テニスなど活発的に活動しているとか。以前マスコミのインタビューに対して「健康のためにエレベーターを使用しません」とコメントしたために、以来使っていないとの話もあるほど。どのような話をするか楽しみだ。
     ◎
 あなたの記憶を全て残すことができる?――。慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ総合研究機構(DMC)専任講師の遠山緑生さんによれば、目元にカメラを、耳元に録音機をつけて一生過ごせば、その人の生活を記録し続けることが技術的には可能だとか。「ライフログ」という米国から始まった発想のようだ。もっとも、人生には忘れたいことも多い…。そんな時は「消去ボタン」で。こっちの方が便利か。
     ◎
 リオ世界柔道で男子に唯一の金メダルをもたらした無差別級の棟田康幸選手。オール一本勝ちでの優勝もさることながら、試合での礼の仕方が他の選手に比べて一際きれいなのが印象的だった。十七日、リオの日系団体と開かれた代表選手団の懇親昼食会でも棟田選手は、「失礼します」と深く礼をしてから、マイクで話をした。その姿に会場からは大きな拍手。勝ちだけでない柔道の本質はこういうことかと納得。