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全国で山火事が深刻=8月に1万6千件超える

ニッケイ新聞 2007年9月19日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】長引くかんばつと湿度の低下で、八月に山火事が前年同月比で倍増したことが、衛星十基を使った宇宙研究所(Inpe)の観測で確認された。
 八月に全国で確認された山火事は一万六五九二件に上り、昨年八月(八二〇〇件)の二倍を超えた。最も深刻な州はパラー州(五〇二〇件)で、マット・グロッソ州(四六六五件)、ロンドーニア州(一六六三件)が続いた。
 同研究所によると、衛星の数が昨年の二倍に増えたため、前年との比較は正確にはできないという。今年一―八月の間に普通では発生し得ない環境保護区での山火事が前年同期比で四三%増えたことを、同研究所は懸念している。
 国家統合省民間防衛局(Sedec)は十七日、北東部と中西部を中心に八州に乾燥警報を発令した。十七日と十八日の最低湿度は三〇%を割り込む予想。