ニッケイ新聞 2007年9月18日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】大サンパウロ市圏リベイロン・ピレス市のバールで十五日夜、四人組の男が客十五人に向けて銃を発砲、八人が死亡、三人がけがをするというサンパウロ州で今年最大のシャシーナ(大量殺人事件)が発生した。
目撃者によると、犯人のうち二人は覆面をかぶり、残りの一人は陸軍兵の髪型をしていた。銃を発砲した後、犯人の一人が「確認しろ」と叫び、他のメンバーが床に倒れた被害者の頭を撃ち、とどめを指したという。けがをした三人は台所に隠れたため、命拾いした。現場からは治安部隊使用限定の銃の薬きょうが発見された。
警察は怨恨か、麻薬密売にからんだ犯行の可能性が高いとみて、被害者の背後関係を捜査している。サンパウロ州では今回の事件を含めて今年に入り二十一件のシャシーナが発生、八十四人が死亡、十八人がけがをしている。