ニッケイ新聞 2007年9月18日付け
下議に当選した一年生議員がTV政治番組「ヴォース・ド・ブラジル」に出演する方法について、尊敬する先輩に教えを乞うた。先輩は放送する演説内容と金銭何がしかを封筒に入れて番組制作者へ提出し、党首へ事後承諾のメモを出せと指南した。一年生議員はメモに「ご指示に従い演説要旨と金一封を進呈」と書いて党首へ差し出した。党首は誰の差し金かと激怒した。一年生議員もバカ正直だが、怒る奴もどうかしていると国会の笑い話になっている。
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数字の四〇がブラジルのラッキーナンバーらしい。カリェイロス上院議長を議員権はく奪から救ったのが上議四〇人。現金輸送会社を襲ったのが、アリババの盗賊と同じ四〇人。裏金疑惑で公金を横領した元政府高官の被告人四〇人も幸先よい数字で、ほくそ笑んでいるに違いない。元愛人のモニカ・ヴェローゾさんは、上院議長が大金をつぎ込んだ秘密の部分も公開するらしい。
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昔は良かった。このせりふは高齢者の専売特許ではなくなる。サンパウロ市の地下鉄やバスで、乗客数を増やすために座席を減らすという。地下鉄の場合、四分の一の座席削減。快適さを求めて車に乗り換えれば環境問題直結だし、高齢化へと向かい始めたブラジルで、優先席数は十分とは言えないし。席を譲りたくない若年寄も多いけど…。
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サンパウロ市内で四つの公認ビンゴが大盛況。他州から貸切バスで来る人々もいて、ビンゴ・イタイン(イタイン・ビビ地区)では、七日の休日は席につくまでに二時間。ビンゴに興じる人は年配女性が多いというが、ラッパ地区やブラス地区のビンゴも同じような状況。運を求めてお金と時間を費やせるのもステータスシンボル?