ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 北東部の水不足深刻=29市が給水車の配給頼り

北東部の水不足深刻=29市が給水車の配給頼り

ニッケイ新聞 2007年9月15日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】打ち続く降雨不足による異常乾燥で、北東部の大部分が水不足に陥り、深刻な状況を呈している。ピアウイー、セアラー、ペルナンブッコ、パライーバ、リオ・グランデ・ド・ノルテの各州二九九市に及ぶ地区が給水車での配給に頼っている。
 ほとんどが不毛地帯といわれるところで水が干し上がっている。セアラー州では一〇一市が、パライーバ市では九一市が被害に遭っている。
 このほか、ミナス・ジェライス州やトカンチンス州でも同様の被害がまん延しており、農産物への打撃が甚大で、五七市が緊急非常事態を発令している。ミナス州北部でも四カ月以上も降雨がない所もあり、特産のコーヒーへの影響が心配されている。
 ピアウイー州では被害に遭っている二二三市のうち、一三七市が水不足と農作物の打撃で非常事態を宣言した。市当局が給水車を手配しているものの、予算不足ですべてに行き届いていない状態で深刻さを増している。
 ペルナンブッコ州では四四市の三七万八〇〇〇人が水不足に直面しており、トウモロコシ、フェイジョン、米などの農作物の八〇%から一〇〇%が失われたと報告されている。同州の飢饉は例年のことで、過去九年間軍部が給水車を手配して配水している。今年も五八〇台を契約して配水している。