ニッケイ新聞 2007年9月15日付け
松柏大志万アソシエーション主催の「第八回四季祭り」が二日、サンパウロ市V・マリアーナ区の松柏・大志万学院で開かれ、終日、多くの来場者でにぎわった。
日本の四季をテーマにしたこの祭り。準備は父兄らが中心におこない、つきたての餅や焼きそば、ラーメンなどが二~四レアルほどで販売された。コーディーネーターの坂口律子さんによれば、「安価に量を少なめで、たくさんの種類を味わってもらえるように配慮した」。
食べ物では今年もお好み焼き(四レアル)が人気。「ケチャップとソースを混ぜた甘辛い味がブラジル人にうける」ようで、昨年は一日で五百食でたという。今年も早々に売り切れた。
祭りの終盤におこなわれる毎年恒例の競売では今年、コロニアの陶芸家、有賀栄次郎さんの壷が出品され、日系人の父兄が三百レアルで競り落とした。
同祭りは、〇四年に完成した同学院の新校舎建設費用を工面する目的ではじまった。現在は同アソシエーションを通した社会福祉事業に売上げを活用している。
アトラクションでは、卒業生が参加するストリートダンスチームの踊りや、琴や和太鼓演奏などがあり、会場を盛り上げていた。
同校の川村真由美校長は、同祭りについて、「多くの人に日本の文化を知ってもらう機会になればうれしい」と笑顔で話していた。