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第25回世界柔道選手権大会=きょうからリオ市で開催=日本代表 全階級制覇目指す=ブラジル代表 金メダル3つ目標

ニッケイ新聞 2007年9月13日付け

 【リオ発=池田泰久記者】十三日から開催される「第二十五回世界柔道選手権大会」を前に、十二日に日本代表選手団がリオ市内の市立クラブの特設道場で、最終調整を兼ねた合同練習を行った。
 日本からの多数の報道陣が見守る中、十三日に出場する男子百キロ超級の井上康生選手や男子百キロ級の鈴木桂治選手らが、投げ込みを中心にみっちりと練習を行った。女子四十八キロ級の谷亮子選手は午前中の練習には姿を現さなかった。午後二時から六時まで報道陣を入れない〃秘密特訓〃を行った。
 練習後の合同記者会見で、斉藤仁日本男子代表監督は「目標は全階級制覇」と力強く語り、「俺は(結果に対して)腹を括った」と覚悟を示した。
 続けて「腹もくだした。昨日食べたシュハスコか生野菜が原因かな」と冗談交じりに発言し、報道陣の笑いを誘った。
 同練習会場はコンクリートのバスケットコートに畳を二百五十枚敷き詰めて作った特設練習会場。この畳は日系人が準備し、サンパウロ州柔道連盟がわざわざ送ったもの。
 石井道場館長の石井千秋さんは「ブラジル勢は男女合わせて金メダル三個ぐらい獲得できれば良い」と今回の大会の予想をした。
 また、日本代表女子六十三キロ級の谷本歩実選手と対戦の可能性があるダニエラ早合選手に対して「メダルを獲得したことがないから難しい。決め技がないが、積極的にいけばチャンスがあるかも」と冷静に分析した。
 ダニエラ選手は十四日の試合に出場する。(第二社会面に関連記事)