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ニッケイ新聞 2007年9月13日付け

 ブラジル内における日本人の足跡は、一九〇八年の笠戸丸を遡ること百五年、SC州フロリアノーポリス(旧デステーロ)に入港した四人を嚆矢とする。一七九三年に江戸に向かう途中で難破した陸奥国石巻の若宮丸の乗組員十六人は、七カ月漂流の後、ロシア領オンデレッケ島に漂着。一八〇三年にペテルブルグに移った津太夫、儀兵衛、左平、太十郎の四人は、世界一周する軍艦に乗船。大西洋で嵐にあい、破損した船団は同年十二月にデステーロに入港し、約七十日間滞在。図らずも初めて世界一周した日本人になった四人は帰国後、その間の記録を口述し、仙台藩主の命により、蘭学者の大槻玄沢が『環海異聞』にまとめた。
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 江差追分ブラジル支部の石川さんによれば、カラオケから民謡に移ってくる人が増えているという。というのも「演歌に欠かせないコブシを練習するには民謡が一番」だからとか。民謡をやるとカラオケの発声が楽になるとか。ブラジルカラオケ界には非日系で歌の上手な人はかなりいる。米国からは非日系人代表が日本の江差追分大会に参加した例もある。近いうちにブラジルでも、非日系が優勝する日がくるかも。
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 毎年この時期に行われているサロンパスカップは、今年で七回目を迎える。この大会では特別配布Tシャツも大人気。大会終了後半年ほどは、街中で着ている人をよく見かけるほど。今年のデザインは白を基本に青い文字でSALONPASと書かれている。今年も入場時に配布。試合によって用意する数が違うので、どうしても手に入れたい方は早めに入場したほうがいいようだ。