ニッケイ新聞 2007年9月12日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日、一部エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】ブラジル南東部から中西部に張り出した乾燥した高気圧の影響で、サンパウロ州でも異常乾燥が続いている。十日午後にはサンパウロ市東部エルメリノ・マタラゾ区で大気中湿度一四%を記録する等、市内一二カ所の計測地点中一一カ所で大気中湿度が三十%を割り込んだ。貯水池の水位もカンタレイラで三九・四%、グアラピランガで四七・七%に落ちている。(昨年同期のグアラピランガの水位は六八・五%)。
大気中の湿度が三〇%を下回ると、十一時から十五時にかけての戸外での運動を避けたほうがよく、今回のように一二%から二〇%になった場合は、十時から十六時までは戸外での運動や仕事を避ける等の注意が必要となる。これが一二%を割り込むようになった場合には、十時から十六時にかけては戸外でのいかなる活動も避けたほうがよい。ちなみに、十三時から十五時にかけては最も乾燥度が高くなり、日射病も起こりやすくなる。
このような状況下で、市教育局では、十一日通達を出し、市内の空気が乾燥している日には学校での野外活動を避け、体育の時間も軽い運動にするようにと配慮を促した。また、郵便局でも、気温が三十度を超え、湿度が二〇%以下の時は郵便物の配達時間を変更することにした。この配達時間の変更はサンパウロ州内陸部のいくつかの市で既に実行されている。
サンパウロ州内の西部と北部ではさらに乾燥が進む可能性が指摘されており、十月前半に予想される降雨まで、引き続き注意が必要である。