ニッケイ新聞 2007年9月12日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】ルーラ大統領は十日、アメリカの経済不況が世界各国に飛び火して金融不安に陥っていることに触れ、種をまいたアメリカが責任を持って火消しをすべきだとの考えを示した。その上でアメリカの経済政策の問題であり、そのためにブラジルが損害をこうむる訳にはいかないとの見解を示した。
ルーラ大統領はスカンジナビア四カ国を歴訪中で、その第一番目の訪問国のフィンランドで記者団に語ったもので、カジノに行って損をした分の一部を他人に払えというのに等しいものだとアメリカを批判した。その上でアメリカはブラジルの貿易の一八%を占めているのみで、アメリカに全面的に頼る気は毛頭ないとの考えを示した。