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中国、伯への投資に不満=官僚主義が大きな壁に

ニッケイ新聞 2007年9月11日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】中国の企業家でブラジルへの投資に興味を抱いているが、手続きなどの官僚主義に対し不満を持っている人が多いことが表面化した。不満の対象は、就労ビザ取得に関する手続きの煩雑さと承認の遅れが多く、このほか税金の負担、起業する会社登録、労働法なども挙げられている。
 これらの不満は九日に中国で開かれた企業家の懇談会で中国側から提起された。懇談会は中国で行われる産業見本市に出品するブラジル人企業家三四三人と中国側二十四人が参加して、ブラジルへの投資に関して意見が交換された。
 これを受けてコーディネーター役のラマーリョ貿易局長は、四十五日毎に定期的に会合を開いて不満を解消することを決定した。
 しかし、ビザ問題はこれまでも取りざたされながら改善されておらず、早期的解決を疑問視する向きが多い。そのほかの税金問題などは国内企業も抱えている問題で、これまた解決に向けて容易ではないとみられている。中国からの投資を迎えるに当り、大きな壁が横たわっていることを如実に示した。