ニッケイ新聞 2007年9月11日付け
政治家の居直りも流石!のブラジル。今度は種々の犯罪で訴えられ、何度か投獄もされている警部が、サンパウロ市市警のための学校の教師として任命されたとの報道。何と、トップクラスの成績で採用試験通過と言うが、将来の警官が何をしでかすか、心配するのは、税金を払っている庶民のみ?
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五日にミナス・ジェライス州で起きたトラック二台を含む十台の玉突き事故。鉄の塊となった二台目の乗用車の中から二歳の男児が救出されたのは事故から二時間後。事故後十分足らずで救出された三歳の兄ともども軽いケガですんだ。同乗していた祖母(54)は即死。祖母の義妹(36)も重態で入院中だが、二人の幼い兄弟の無事救出が救助に当たった何十人もの人々を慰めた。他に三人の負傷者が出たが、全員既に退院した。
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大サンパウロ市圏グアルーリョス市で八日未明、覆面をした男二十人以上がファベーラに乱入し、次々と住民をたたき起こした後、三人が住民の六歳女児を四発撃って射殺した。女児をかばおうとした養父も撃たれてけが。母親と兄弟二人は隠れて無事。警察は動機も犯人らの行方もまだつかんでいない。
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サンパウロ市東部で開店したばかりのスーパーマーケットの職員十人が六日の昼食後まもなく食中毒をおこし、一人が翌日に死亡。他の七人は九日に退院、二人は入院中だが生命の危険はないという。スーパーは衛生局の手入れを受け、営業停止。食中毒とは直接関係のない倉庫の管理上の問題、書類の不備、職員に有資格者がいないといった問題も指摘されたが、食中毒そのものの原因が確定するまでには最大十五日を要する見込み。