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コラム オーリャ!

2007年8月29日付け

 山口県人会八十周年出席のためブラジルを訪れた二井関成県知事が滞在中、南麻州バルゼア・アレグレ移住地を訪れた。
 五九年から入植、山口出身者が多く移住し、「山口村」とも呼ばれた同移住地。四十四家族のうち、今も七十人ほどの県系一世・子弟が住む。
 入植初期の旱魃で味わった辛酸。その後安定へとつながった養鶏導入には、当時養鶏村として栄えたサンベルナルド瑞穂村の松本竜一氏など同県人の助力もあったという。〃同郷〃の絆を感じさせるエピソードだ。
 現職知事としては初めての訪問。二、三時間の強行日程の中、移住地は歓迎会を開いて迎えた。高齢者には記念品が贈られた。「涙を流す人もいた」と、日本人会長の坂井正義さんは振り返る。
 再来年で入植五十年。バルゼアの山口県人は、四十八年を経てようやく、母県の代表を迎えた。      (ま)