2007年8月28日付け
デカセギには「単純労働」とのイメージがある。日本語を覚えることもなく、何年経っても進歩がない…。だが昨今、デカセギと企業との関係が変わりつつあるのでは、と思える事例を耳にする。
今年の七月、長野県の佐久商工会議所からは、デカセギを技術者として受け入れたいと、視察のために坂川卓志副会頭が来伯したし、日本の進出企業であるホンダ・ロックは「双方にとってメリットがある」と、デカセギの中からブラジルの工場幹部を選び、呼び戻すことを始めている。
デカセギブームが始まったといわれる頃からすでに二十年が経つ。様々な関連問題が大きく取り沙汰されている中で、新しい希望も出てきているのではないか。
将来、ブラジルでの日本移民のように、日本での日系デカセギの貢献が高く評価されるようになれば、と願う。 (稲)