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今年も認定試験「漢検」=10月、サンパウロとリオで

2007年8月24日付け

 日本漢字能力検定協会(本部・京都=大久保昇理事長)の認定試験、「漢検」が、十月二十八日、サンパウロとリオで実施される。サンパウロで十三回目、リオでは六回目となる。
 漢検は、日本の文部省科学省認定の試験で、小学校一年生レベル(八十字)から超難関の一級(リオでは二級まで)まで、十二段階のレベルで挑戦できる。
 資格としては企業、大学・短大が重視している。企業ではワープロ時代こそ漢字の能力が不可欠として、社内に漢検合格のための特別講座を設けるところがあるという。また採用するときの基準にされたりもしている。外国人留学生の場合、級によっては国語の試験の一部免除もあるという。
 ブラジルでの受検者は「腕試し」として挑戦する一世と日本語学習に分かれる。学習者は習った漢字をどれだけ覚えているかを確認するために受検。はじめての合格体験が日本語学習のやる気と自信につながっていく。一世は頭の体操、「ボケ防止」のために挑戦する人もいる。
 サンパウロ会場を担当する佐々木佳子さんによると、現在のところ最高が二級合格で、過去十年でまだ一級の合格者はブラジルではでていない。
 佐々木さんは「漢検は合格、不合格を競うものではなく、自分の実力を確かめるためのものです。落ちることを恐れずに挑戦してほしいと思います」と話している。
◇サンパウロ会場=十月二十八日午前十時半、アリアンサ日語教室(サンジョアキン街381、6階)、連絡先11・5631・4733、yoshikosassaki@terra.com.br
◇リオ会場=同日午前十時半、リオ文協(フランクリン・ルーズベルト通り39、S/1507)、連絡先21・2220・7877 
riobunka@nethall.com.br