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看護職員を2時間人質=母の治療ミスと息子逆恨み=サンパウロ市

2007年8月22日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】サンパウロ市パウリスタ大通りのサンタカタリーナ病院で二十日、母親を肺ガンで亡くした男(47)が、看護職員を人質に取り、二時間にわたって脅迫する事件が発生した。結局男は平静に戻り人質を解放し投降した。男は警察に連行されたが、脅迫罪が適用されると一年から三年の実刑となる。
 男の母親は肺ガンで以前同病院に五カ月間入院していたことがあり、十日に別の病院で死亡した。男は入院時の同病院の治療が悪かったと逆恨みし、看護職員を拉致して脅迫したもの。人質となった看護職員は当時、母親の担当の一人だった。
 病院側では治療および看護に落度はなかったとの声明を公表、男の思い過ごしだと強調している。