2007年8月22日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】CSN製鉄は、国際金融危機が企業買収と市場獲得による会社発展のチャンスだという。これから経営不振で身売りをする企業が続出する。買収価格は下落する。
国際競争力で劣る企業や生産コストの削減を怠る企業は、閉業に追い込まれる。これまで海外での融資調達が容易であったため、メリットがない安易な企業買収が多かった。活力を失った企業の買収は、無気力病が伝染し本社の命取りになる危険がある。
金融危機によるドル通貨の上昇は、ブラジルの鉄鋼業にとって運命の女神の微笑だ。鉄鋼製品の輸出には拍車がかかり、輸入は下火になる。さらに鉄鋼と鉄鉱石は、株式公開にブレーキがかかる。