トレンド

2007年8月22日付け

 東南アジア諸国の牛乳消費が急増し、コモディテイ市場で乳製品が過去六カ月間続騰した。牛乳の生産地ヴァーレ・ド・パライバでも酪農を閉業した生産者が、古巣へ戻りつつある。Cタイプの牛乳が生産者価格で三九%も上昇した。
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 乗馬コースを取り入れたツアーが人気を呼び、乗馬ツアー国際展がサンパウロ市で行われた。乗馬ツアーは年々二三%増えるビジネスである。乗馬関係で現在、五〇万人が就労。競争馬の飼育にブラジルの気候が適しているのだそうだ。
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 ブラジル産バナナの八〇%を生産するヴァーレ・ド・リベイラは、バナナのかびシガトカの被害を栽培法で防ぐ技術を開発した。注意することは結実のサイズと量、水はけ、施肥、樹木の健康状態、新芽の切除、枯葉や病葉の部分切除など。
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 農業保険の不正防止に通貨委員会(CMN)は、GPS(全測位システム)を設置することを義務つけた。宇宙衛星で農産物の作付状況を監視するのだそうだ。
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 世界的異常気象のためにオレンジ・ジュースが高騰し、かんきつ類栽培者は果樹の更新を急いでいるが、苗木不足である。苗木業者は二年分の苗木が売り切れという。
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 バイーア州農務局は、北東部地方の小規模農家のためにトラックの上でバイオ・ディーゼルを搾油と精製する移動工場を発売している。生産能力は一日当たり四〇トン。油脂植物は全てよし。各農家を巡回し、生産物を製品で回収する。