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貯水湖の水位下がる=グアラピランガ=異常乾燥続いて=サンパウロ州

2007年8月18日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】異常乾燥が打ち続いていることで、グアラピランガ貯水湖の水位が下がり、貯水容量の半分近くとなっている。五月三日の時点で七〇・三%の容量だったのが、十六日には一五%減少して五五・三%になった。
 水道公社(SABESP)によると、八月の水位では過去三年間で最低となっている。昨年は六四・九%、一昨年は六九%だった。しかし、これにより節水や断水の措置は考えていないという。貯水湖は十月から三月までの雨季に増水し、四月から九月までの乾燥期に減少するのが常で予期されたものだと受けとめている。
 グアラピランガ貯水湖はサンパウロ州内でカンタレイラ湖に次ぐ二番目の設備で、サンパウロ市南部を中心に一秒間一万四〇〇〇リットルで三八〇万人に給水している。このためこのまま推移すると水不足に陥ると危惧する向きもある。消防は貯水湖の水位が下がるのと反比例して湖水の汚染が増え、公害が広がると懸念している。また同貯水湖の漁師は、最近は一日平均十五センチ水位が下がっているとし、雨季には一日五〇キロの水揚げがあるが、現在は一〇キロに満たないと不平を述べている。
 昨年十月の乾燥期終了時点で同貯水湖は四〇・六%まで下げ、十二月には四六・八%になった。一月三十一日には七三・二%となり、二月のピーク時は七八・三%まで上昇した。その後、平均一〇%減で推移し、五月には六五・五%に下げた経緯がある。
 気象庁によると、今週末に寒気が到来するものの大量の降雨は期待できず、乾燥気候は今月一杯続くと予想している。二十六日から三十日にかけて雨の予想となっているものの、小雨模様で雨量は少ないとみている。