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警察署の頭痛の種=スロットマシーン=処遇決まらず放置

2007年8月18日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】ビンゴなどの一連の賭博スキャンダルが明るみに出て賭博取締りが強化されたことで、今年に入り二万四六〇〇台のスロットマシーンがサンパウロ市内で押収された。しかしこれが各警察署の頭痛の種となっている。
 司法当局が機械の処遇を明確にしていないため、警察署では勝手に処理することができず、放置された状態になっている。南部一〇一警察署では押収された三〇〇台のスロットマシーンが廊下や待合室に山と積まれ、それでも入り切らずに未使用の留置所に収容されている。
 署長は司法当局に対し三カ月前、機械を破壊して廃棄処分にする具申書を提出したが、いまだに回答を得ていない。署長は廃棄処分により、署内の場所問題と調書作成時間が節約できるとした上で、これによりさらに押収が可能になると強調している。その上で官僚主義による司法の処遇の遅延に憤りを表している。スロットマシーンの山で警察署はゴキブリの巣になっていると憤慨している。