2007年8月15日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七月十四日】カサブサンパウロ市長は四日、全ての商工業とマンション、浴室が三カ所以上ある個人住宅に太陽光の利用設備を設置する市条例を制定した。同条例は、他の都市もサンパウロ市に習って同条例を制定することを狙っている。
現在市販されている太陽光の熱湯システムは、タンクに熱湯が到着するまで水道管の中にあった水を捨てるという欠点がある。世界的な水不足が懸念されるいま、同条例によって大量の水が捨てられ、水消費が増えるのを憂慮している。高層ビルや熱湯タンクが遠い所へ設置されている場合、水を捨てる量は多い。
これまで捨てていた水を、再利用するよう現在のシステムを改造する必要がある。そればかりではない。マンションでは、各世帯の水消費量を個別に計量するメーターを設置する必要がある。各家庭は、水消費のメーターを家庭用と太陽光用の二個設置することになる。
先進国のマンションでは、メーターを二個設置している。温水が流れる管は、断熱材で保温することも必要である。まだある。冬季や雨天のための電気またはガスによる湯沸し装置も必要になる。
カサブ市長の市条例には、それが欠落している。しかし、電気湯沸しシステムに較べれば、光熱費が二五%節約される。設備の耐久期間は二十年以下なので、維持費も冷蔵庫より経済的である。