2007年8月7日付け
「アマゾン群馬の森」(パラー州)に派遣される「第七次子ども緑の大使」と「第九次日伯友好アマゾン群馬の森親善大使(植樹団)」の一行十四人が二日に来伯、同日夜に群馬県人会(松田典仁会長)で歓迎会が開かれた。
「アマゾン群馬の森」はパラー州ベレンから約五十キロ離れたところにある、六百四十ヘクタールの森。九六年に群馬県民などから募金協力をえて、地球環境と熱帯雨林保護を目的として取得した。
群馬県からの訪問団派遣は今年で十一年目。同事業を通じ、これまで多くの人が植林活動を活発に行なっている。
今回の派遣団には群馬県内の小学六年生から約四十人が応募。一次選考の作文(テーマ・熱帯雨林になぜ行ってみたいのか)や二次選考(面接)により、九人が選ばれた。選考委員長を務めた山田忠雄・植樹団団長は「今回選ばれた子どもたちは応募者の中でも特に元気です」と笑顔で話した。
派遣団は訪伯前に、在日ブラジル人が多く暮らす群馬県大泉町で一泊二日の研修を実施。以前に参加した緑の大使たちから情報を聞いたり、ポルトガル語の勉強をするなど、事前の予習したという。
歓迎会には県人会の関係者など約三十人が集まった。松田会長は「ようこそブラジルへ。今回の訪問を自分たちの財産にしてくだいさい」と歓迎の挨拶を述べた。
派遣団から同県人会へ群馬県の特産物などを手渡した後、派遣団全員が自己紹介し今回の抱負を語った。続いて、ホームステイの家が紹介され、食事をしながら交流を深めた。
江利川副団長は「ここに来て初めて知ることが多い」と感想を述べた。緑の大使の諸岡さんは「日本人移民の話を聞きたい」と期待をあらわした。
派遣団は滞在中、サンパウロ市とベレンで県人会関係者宅へのホームステイ、「アマゾン群馬の森」での植林活動、熱帯雨林トレッキング、マラジョー島へのエコツアーなどを行い、十六日に帰国する。
植樹団、緑の大使のメンバーは次の通り。(敬称略)。
【植樹団】山田忠雄(団長)、江利川初枝(副団長)、長谷川夢乃(第五次こども緑の大使)【子ども緑の大使】市川晃太郎、片貝勇介、草野一、間仁田侑典、諸岡貴輝、山崎涼太、高橋美佐紀、高橋和子、水出幸【子ども緑の大使随行】宮川豊、柳沢華織。