2007年8月4日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七月三十一日】三週間余りにわたり活気を帯びたリオ汎米スポーツ大会の選手村。閉会式が終わった翌日の二十九日は、ほとんどの選手団が帰国の途につき、閑散としていた。
この中で異様な光景があちこちで展開された。青空市場が店開きし、活気のある声が飛び交った。売り手となっているのは各国の選手で、帰国を控えて選手団のジャンパー、シャツ、ズボン、ユニフォームなどを叩き売りした。
選手村のボランティアや警備に当たっている陸軍兵士などが客筋。代金はドルが要求され、ボリビアのフットサル代表三選手はわずかの間に三〇〇ドルずつ嫁いだ。選手らは「メダルを獲得できなかったので、せめてドルを持ち帰る」のだとうそぶいた。エクアドルのフットサル代表も市場に参加したが、チームのジャンパーを一〇〇ドルと突っ張ったために客に逃げられ商売にならなかった。