2007年8月1日付け
参院選在外投票の結果が出た。全体では前回選挙から三千増の二万四千票だったが、サンパウロでは逆に減少した。
在外有権者約八十万人のうち、実際に登録をしている人は一二%程度。低登録、投票率は世界的な傾向とはいえ、サンパウロ管内の投票は、過去三度とも二千票前後に留まった。この辺りが〃限界〃なのだろうか。
大きな理由である関心の低さについては、ロスで行われた政党関係者による討論会の効果で、管内の投票が二割増えたとの報道もある。こうした動きも有権者の関心につながるかもしれない。煩雑な郵便投票の手続きにも改善の余地はある。
さらに言えば、今回話題になったフジモリ氏以前にも、ブラジル、パラグアイの邦人が既に日本で立候補している。事実上の海外立候補が始まっている現状をふまえた「在外枠」の是非が議論されてもいい。 (ま)