ブラジル在住の外国人が母国に送金する金額が増えており、4月以降は月間1億レアルを超えていると9月27日付エスタード紙が報じた。
国外送金が多い国の一つは、約8万人の移民がいるボリビアだ。8月6日にサンパウロ市で開催された独立189周年の祝賀会場では、Remessa Expressaと呼ばれる送金手続きをしてくれるコタソン社職員を見つけ、家族や親戚に送金した人もいた。
最近の国外送金は銀行や旅行会社などに限定されておらず、移民が住んでいる地域や働いている地域なら、国際電話の可能な店やランハウス、繊維関係の小売店などでも手続きに応じている。
コタソン社の場合、今年7月の送金額は昨年同月より65%増えた。送金手続きを行う店では融資なども行っている例があり、送金手数料が最大の収入源になっている小売店もあるという。
ウエスターン・ユニオン社は国内に130カ所の支店があり、リアシュエロやガジンなどとスポンサー契約を結び、祝賀行事なども企画する。同社ラ米担当者によれば、ブラジル経済が発展し、雇用も増えた07年以降、移民の数が増えたという。
13年の場合、ブラジル在住の外国人が母国に送金した額は5800億ドルで、世界で21番目に大きな国の国内総生産(GDP)に相当する。
大半の送金は24時間以内に引き出しが可能で、人に託したりするよりも安全で迅速と考える人も増えているという。送金手数料は送金額の5%で、金融取引税(IOF)は0・38%。
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