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減少傾向の貿易黒字=一次産品と加工品の輸出不調

2007年7月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】七月第三週までの国際経常収支は黒字を維持したものの、輸出は昨年対比で減少傾向となり、一抹の不安を投げかけている、貿易局が二十三日に発表したところによると七月の第三週は二週間連続で落ち込みを見せた。
 この期間の一日当りの船積平均は昨年同時期対比一・一%の減少となった。七月の輸出総額は九六億四四〇〇万ドルで一日平均六億四二〇〇万ドルだった。
 減少の原因は輸出の牽引車の役割を果している第一次産品と加工品の不調が挙げられる。第一次産品では大豆、原油、牛肉、鉄鉱石で、加工品では電気製品、エタノール、携帯電話、自動車エンジンなどが顕著だった。
 比重が少ないまでも半製品の輸出が八・五%伸長したのが明るい材料だった。これらはアルミや鉄鋼の半加工品、大豆油、パルプなどに代表される。
 いっぽうで輸入の一日平均は二七・七%増となった。これにより七月の三週間での貿易黒字は二三億五七〇〇万ドルとなったものの、昨年七月全体の五六億六〇〇〇万ドルの半分にも達していない。
 今年一月から現在までの輸出は八二八億五九〇〇万ドルで昨年同期比一六・八%増だが、輸入は五九八億四〇〇〇万ドルで二六・一%と比率で上回っている。これにより今年の黒字累計は二三〇億一九〇〇万ドルとなった。
 七月の輸入は七二億八七〇〇万ドルで、一日平均四億八五八〇万ドルと二七・七%増となった。資本財の輸入品のほか、肥料や農薬、穀類の増加が目立った。