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MSTが9州で決起=1万人動員し農地改革訴え

2007年7月27日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】全国農民の日を記念して、農地占拠運動(MST)メンバーら約十万人が二十五日、全国九州で農地への侵入や道路封鎖などを行い、農地改革推進を訴えた。
 ペルナンブッコ州ではメンバーらがマタ地方エスカーダ市で国道一〇一号線を封鎖、他にも二〇〇〇人がペトロリーナ市とバイーア州ジュアゼイロ市を結ぶ橋を封鎖した。
 アラゴアス州ではMST始め四団体のメンバー約二五〇〇人が、同州に存在する遊休地を批判、農地改革を擁護する示威活動を行った。メンバーらはカリェイロス上院議長の息子が市長を務めるムリシ市に向かい、飲料製造会社スキンカリオールの工場や、登記所、裁判所、市役所に侵入すると脅した。
 すでに二十四日には、四〇〇家族がムリシ市で上院議長の兄弟オラーヴォ・カリェイロス下議の所有する農場に侵入し、牛五頭以上を殺してシュラスコ(串焼き)にした。MSTリーダーらはカリェイロス一家の所有する遊休地を批判、また一家の闇資金がスキンカリオールの工場を利用して資金洗浄されていると告発した。
 MSTは他にもサンパウロ、リオデジャネイロ、リオ・グランデ・ド・スル、リオ・グランデ・ド・ノルテ、パラナの各州で農地に不法侵入したり、植民農地改革院(Incra)の支部を占拠したりした。