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ブラジル日系人へ期待=スポーツ通し環境保護推進=NPO「グローバル・スポーツ・アライアンス」

2007年7月25日付け

 【東京支社=藤崎康夫支社長】自然環境の破壊が、人類の存続の危機が世界で叫ばれてはいるが、効果的な対策が立てられないのが現状だ。そこで、一九九九年に設立され、世界のスポーツ愛好家と共に地球の自然環境づくり「エコフラッグ・ムーブメント」を推進しているNPO法人「グローバル・スポーツ・アライアンス」(GSA)=東京・渋谷区=を訪ねた。
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 岡田達雄常任理事(54)から同会の活動について、説明を受けた。
 岡田氏は「私はブラジルへも行きました。ブラジルサッカー連盟の方とも親しくさせてもらって、大変感謝しています」とし、日系人の活動に期待している、と表明した。
 現在、世界二十三カ国、五十九のGSAチームが活躍中である。ブラジルにはビーチバレーを含む二チームがある。
 世界各地を回り、スポーツ愛好家による自然環境づくりに奔走する岡田氏は、東京理科大、カリフォルニア大学(工学博士)で学び、京セラ勤務の経験も持つ。
 現在の大量生産・大量消費は、コストダウンにはなるが、地球環境を破壊していることは、科学の観点からはみれば当然のことのようだ。
 「サッカー界にはフェアー・プレー・フラッグがあります。人間社会のスポーツには、昔からフェア・プレーというものが大切にされてきました。だが、これは人間社会内でのことである。だが、今はそれだけではなく、地球環境問題が大きな課題となっている。だから自然を大切にするエコ・プレーというものが、フェア・プレーと共に重視されなければならない」と岡田氏は指摘する。
 「第一、環境が悪かったらスポーツは楽しめません。そこで、私たちはエコ・プレーもやりましょう、というメッセージを「エコ・フラッグに託したのです」と、その活動趣旨を語る。
 「空気が汚染していたらスポーツも楽しめません。空気をきれいにするのは、決して人間が作った空気清浄機ではありません。森林、土壌、微生物、山河、海洋などの自然です。これまで人間は、自然環境汚染つづけてきました」。
 スポーツの愛好家は世界に十億人以上いる。「私たちは、毎日の生活の中でフェア・プレーとエコ・プレーを実践することが、真のスポーツマンシップだということを伝えていきたいのです」。
 スポーツを楽しむときはもちろん、日常生活のなかでも、豊かな自然環境づくりに努め、そして未来の世代がスポーツを楽しみ、安心して生活できるようにしたいとして発足したのが、このNPOで、国連環境計画(UNEP)とは公式パートナーでもある。
 岡田氏を訪ねたニッケイ新聞社の高木ラウル社長はブラジルに現状を説明。また、この活動への協力を惜しまない惜しまないことを語った。