2007年7月25日付け
県連主催の「フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)」では、晴天のおかげで過去最高の入場者数を記録し、食事も順調に売れたようだ。やはり根強い人気があったのは、すでに国内に定着している天ぷらや焼きそばなど。しかし、日本の文化を伝えることが主な目的として開催されているはずなのだから、郷土食をもっとアピールしてほしいものだ。やきそば祭りや天ぷら祭りにならないことを願いたいところだが、〃売れ筋〃ということになると、どうしても…
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県連フェスティバル・ド・ジャポンの会場には、サンパウロで開催中の海外・汎米日系人合同大会のため来伯したボリビア国会議員の長谷倫明さん、同国サンフアン市長の伴井阿部勝美さんの姿もあった。一世から三世、四世、非日系のブラジル人が行き来する会場で「こうしたイベントを通じて集まる機会があるのは、うらやましい」と長谷議員。伴井市長も、地元で行う文化イベントの参考になったと話していた。
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フェスティバル会場にはまた、九八年に前身の郷土食・郷土芸能フェスティバルがはじまった当時の会長だった網野弥太郎県連顧問の姿も。網野さんによれば、最初の参加県人会は三十ほどだったとか。十二万レアルだった予算は、この十年で十倍になった。「企業などいろいろなところが参加してくれるようになった」と網野さん。一方で「大きいことが良いかどうかは分からないけどね」とも。
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二十一日のフェスティバル会場には十五カ国の人たちがいたことになる。考えてみれば、すごいことではないか。各国日系社会を紹介するいい機会だったとも思うが、残念ながらそうした企画はなかった。今年は実現しなかったが、十一回目の来年には、世界の日系人社会を紹介するコーナーがあっても面白いのでは。