2007年7月21日付け
海外・汎米日系人大会の代表者会議では、進行の都合上、各発表者の持ち時間は三分とされた。「日本人の持つ勤勉さ、正直さ、時間・約束を守るといった美徳を…」という発表内容の言葉とは裏腹に、時間切れの鐘を鳴らされても、発表を続ける代表者も多くおり、議長らも苦笑。伝えたい言葉を多く持っているということではあるのだが。
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汎米日系人大会への参加者が墜落したTAM機に乗っていたとの噂を聞き、同協会の受付担当に確認したが、「ポルト・アレグレからの申し込みは一人もいなかった」とのこと。一方、ノロエステ線のビリグイに住む一家三人と親族一人が一度に死亡した悲劇も報道された。その夫、マルシオ・ロジェリオ・デ・アンドラーデさんは元サッカープロ選手で、二年前まで数年間、日本に住んでプレーしていたという。妻が妊娠し、出産のために帰伯。つい最近もロナウジーニョの兄弟を日本へ広告契約させる交渉を進めていたとか。一機だが、八人もの日系人と意外な日本との絆が乗っていた…。
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先月、サンパウロ市在住の某県人会関係者が窃盗被害に遭った。この男性、自宅に隣接して工場があるのだが、その日、同工場の従業員と名乗る男が、「水漏れがあるので中を見せてほしい」と家内に進入。家族が少し目を離した隙に、机の中に入っていた日本のパスポート、常備していたドルなどを盗まれたという。その以前には銀行のカードをコピーされ、一千レアルの単位で預金を引き出されていたそう。こちらの方はお金も戻り、被害はなかった由。
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新潟県人会の柿嶋会長によれば母県の地震被害に関し、今回はコロニアに広く呼びかける募金はやらない、とのこと。ただし、県人会として見舞金を渡す段取りをしている、という。