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捜査費用を被害者に請求?=警部が銀行に総額4万レアル

2007年7月18日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】大サンパウロ市圏オザスコ市市警の警部が、捜査費用として銀行二行に総額四万レアルを請求した疑いで、市警監察局の捜査を受けている。
 疑惑の警部はドミンゲス環境部兼情報部長で、同警部は二〇〇三年にサンパウロ州プレジデンチ・プルデンテ市の監察局局員殺人事件、〇二年には娘スザネが依頼した恋人に撲殺されたリヒトオフェン夫妻殺人事件の捜査を担当したベテラン。
 今回の疑惑の発端は、今年六月十四日にサンパウロ州市警に行われ、全州で二五三二人が逮捕された「ストライク作戦」と呼ばれる大規模摘発で、作戦に参加した同警部の捜査チームは、ソロカバ市でキャッシュカードを偽造していた四人を逮捕。逮捕後、捜査資料などの書類を受け取ったソロカバ市の検察庁が、書類の中から銀行への「請求書」二通を発見した。
 問題の書類は宛先がブラデスコ銀行とブラジル銀行で、四人の逮捕と偽造カードの押収を報告した上で、捜査に使われた費用二万レアルを請求、同警部が署名している。
 同警部は今月十六日、二通は自分が署名したが、どちらも銀行には発送されていない、二万レアルは現金ではなく双眼鏡などの物品で寄付される予定だったと事情を説明した。銀行側も二行とも書類の受領を否定する声明を発表している。