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エネルギー不足深刻化=アルゼンチン=伯にも影響出始める

2007年7月13日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】隣国アルゼンチンでエネルギー不足が深刻化している。十一日にはパダゴニアのアリクラー水力発電所が水不足で供給を停止、このため観光スポットのバリロッチ市では気温が氷点下十五度の中で、十六時間にわたり停電となった。首都ブエノス・アイレス市でも各所で部分的に三時間以上にわたる停電が相次いだ。
 ガス不足で五月末から工場は操業停止に追い込まれているが、政府が十一日、エネルギー供給を家庭優先とする政令を出したことで、工業界は深刻さを増している。政府命令でガソリンスタンドはガス供給を停止し、タクシーに対しガスの価格でガソリンを供給している(ガスは安価)。
 同市では三万七〇〇〇台のタクシーのうち三万台がガス車のため、タクシー業者の怒りを買うと同市が停滞することから取られた措置。小麦粉の工場は四〇%から五〇%の操短で、このためここ一週間で価格は一〇%値上がりしており、ブラジルにも影響が出始めている。