2007年7月12日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】ポウパンサ預金が今年上半期に八七億七二〇〇万レアル増加し、一九九五年上半期以降で最高を記録した。この結果、同預金の総残高は六月末時点で二〇三六億二六〇〇万レアルに達した。昨年六月末は一六六七億レアルだった。これらの数値は中銀のデータによる。
全国経営・財務エグゼクティブ協会(Anefac)のオリヴェイラ副会長は、預金増加の背景には基本金利(Selic)低下に伴う投資ファンドの金利低下と、手数料の引き上げ傾向があるとみる。
ポウパンサ預金の金利は年六%で、参考金利(TR)の分が加算される。一方、投資ファンドは手数料が二%にまで上がっているケースがあるという。ポウパンサ預金には手数料がない。
しかし、平均すると投資ファンドの利率はまだ、ポウパンサのそれを〇・二ポイントほど上回っている。
ポウパンサ・不動産クレジット協会(Abecip)のコレア会長によると、ポウパンサ預金の増加は不動産市場の成長に伴ったもので、現在、金融活動の約九%を占めているが、まだまだ伸びる余地があるという。ポウパンサ預金は九〇年には金融活動の二四%を占めていた。
金融商品の間のバランスをとり、ポウパンサ預金が圧倒的に有利とならないよう通貨審議会(CMN)は三月初めにTRの引き下げを決定した。しかし実際には、引き下げはSelicが一二%を割り込んでから実施されるとみられている。