2007年7月12日付け
田村ワルテル幸男さんが、八日午後六時、サンパウロ市の自宅で多臓器不全のため死去した。八十四歳。アラサツーバ生まれ。サンパウロ市での最初の仕事は薬局の雑役掃除夫だった。苦学して大学に学び、卒業後サンパウロ州収税局職員、さらに州補佐官として日本からの州訪問者の受け入れ窓口で、日伯間の人と文化の交流に尽力した。元ブラジル生け花協会会長、元文協日本館運営委員長、死去直前まで現役の公証翻訳人だった。
苦労人だったが、それを感じさせないほど、いつも明るかった。年齢を感じさせない若さが持ち味だった。初七日のミサが十四日午前十時から、カペーラ・デ・サンジュダス(イタシーラ街2801)で行われる。