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女子ゴルフ界にスター誕生=パラナ州生まれの韓国系2世

2007年7月7日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】世界の女子ゴルフ界にブラジル人のスターが誕生した。米国ノースカロライナ州サザン・パインスで一日までに四日間にわたって熱戦が繰り広げられた、全米女子オープンでブラジルのアンジェラ・パーク選手が準優勝の栄冠を勝ち取った。全米女子オープンは世界四大会の一つで、ブラジル人ゴルファーが入賞したのは初めての快挙。
 今大会は賞金総額三〇〇万ドルで、パーク選手は四日間で二八一打を記録、優勝した米国のカー選手に二打及ばす、通算三アンダーで世界ランキング一位のメキシコのオショア選手と二位を分けた。獲得した賞金は二七万二〇〇〇ドルで、これにより今年の賞金獲得総額は五〇〇万ドルを超え、押しも押されぬ一流プレーヤーの仲間入りを果たした。
 アンジェラ・パーク選手は韓国系二世で、フォス・ド・イグアス市生まれのパラナっ子で若干十八歳、ダークホースとして世界のゴルフ界に注目されている。十年前の八歳の時に、父親と三人の兄弟とともにカリフォルニアに移り住んだ。母親はサンパウロ市内で衣料裁縫店を経営しているため、サンパウロ市に現在もとどまっている。
 同選手は九歳でゴルフを始め、今年初めてメジャーの出場権を得た。最初に出場した四月のクラフト・ナビスコ(賞金総額二〇〇万ドル超)では十七位、次いで六月のLPGAチャンピオンシップでは五位に入賞、今回の準優勝により、アメリカ国内の新人選手に与えられる「ロッキー・オブ・ザ・イヤー」の候補の最右翼となっている。
 今大会で四日間のうちただ一人三日間をアンダーパー(七一)で回った実力が評価されている。
 同選手の快挙にブラジルのゴルフ界も喜びに湧いている。同選手も試合後、「これでブラジルのゴルフ界、特に若い世代のゴルフ熱が高まることを期待する」との特別メッセージを寄せた。アメリカではアメリカ人選手と受けとめる向きが多いが、今大会ではパーク選手を「ブラジルからの参加」とアナウンスしている。これについて同選手は「ブラジルで生まれ、アメリカで育ち、ルーツは韓国」として三つの国籍がミックスされているとの認識を強調した。
 同選手は今後、世界各地で開催される国際メジャー大会を転戦する。次回は、八月二日から五日にかけて行われる全英オープンの出場を予定している。このためブラジルでのプレー姿は当分見られないことになる。同選手は二〇〇二年にサンパウロ市サン・フェルナンドで行われたブラジルオープンに若干十二歳で出場し、準優勝している。また同年、ボリビアで開催された南米選手権でブラジル代表として参加している。