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混雑時の路上駐車禁止=市民の間で賛否両論=サンパウロ市

2007年7月7日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙六月三十日】サンパウロ市議会が都心の広範囲にわたり全面的に路上駐車禁止を決議したことで、市民の間で賛否の論争の的となっている。市議会の決議は都心乗り入れ規制(ロジージオ)の対象となっている地域での路上駐車を午前七時から十時までと、午後五時から八時までを全面的に禁止したもの。
 とくに主要幹線道路のマルジナル、エスタード、インジェノポリス、セーナ・マドレイラ、ペドロゾ・デ・モライスなどと、ベルゲイロなど郊外を結ぶ道路を対象としたもので、この区域は青空駐車(カルトン・アズル)も廃止される。
 決議はカサビサンパウロ市長の裁可待ちとなるが、各党支部長は市政府との根回しが済んでいるとして裁可期限の六十日以内に市条例として発令されるとの見方をしている。
 賛成派は路上駐車がなくなることで交通渋滞が緩和されるとし、反対派は都心の駐車場の絶対数が少ない上に最低二〇レアルの駐車料は高すぎると反発している。さらに禁止が実行される駐車料は意のままに値上げされると反発している。さらに禁止が実行される駐車料は意のままに値上げされるとしている。
 さらに交通量の少ない住宅地帯は禁止区域から外れるため、路上駐車が集中することになり、住民は騒音のほかに治安悪化に悩まされるとの苦情も出ている。