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大耳小耳

2007年7月6日付け

 「地域警察活動プログラム」のモデル交番で勤務している人たちの楽しそうな表情が印象的だ。ブラジルの警察は怖くて近寄りがたいというのが通説。しかし、自分たちから心を開いて地域住民に接している警察官を見ると、住民が怯えている様子は見られない。日本の交番の様な感じにも思える。警察官に聞くと「この仕事を誇りに思っている」との声がほとんどだ。日本の交番制度が徐々にブラジルに根付きはじめているのを感じる。
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 サンパウロ人文科学研究所が百周年記念事業として行っている出版事業「人文研百周年叢書」。鈴木正威理事執筆による第六号「鈴木悌一―ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯―」の刊行が決まったようだ。同著は移民五十周年時のコロニア実態調査の委員長、USP日本文化研究所初代所長、「聖美会」会長などを歴任した鈴木悌一氏の生涯をつづった評伝。すでにホームページ(http://www.100nen.com.br/ja/jinmonken/)に予告を掲載。今月刊行の予定だという。
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 〇六年、台湾を訪れたブラジル人写真家、ファビオ・クノールさんの写真展「MADE IN 台湾」がリベルダーデ区の台北文化センター(R,Sao joaquin 460)で開かれる。入場無料。期間は今月八日から来月五日まで。午前九時から午後五時まで市民に広く開放される。ブラジル人から見た台湾を楽しめる企画だ。詳しくは同センター(電話=11・3203・1333)まで。